怪異とエロス。
恐いながらも読み手と没頭させる男女の絡みが描かれた10本の物語。
恐怖とエロスに流されて一気読み
謎の女子学生に誘われて毎夜セックスを繰り返す
謎のエッチな夢を見続けた学生がその後行方不明になる
面白がってメリーさんの電話番号にかけた女子学生
など、怪異とエロスの融合によって描かれた物語を10本収録。
ホラー要素としては、ストーカーによって一家惨殺された家の跡地での女子校生と毎夜繰り返されるセックスだったり、事故物件で突如積極的になった女性社員との絡み、メリーさんの電話番号に電話かけた女子校生のその後など、ホラーモノとしてはけっして驚くようなエピソードはないものの、そこに岩崎ユウキ先生の描く女性の肉体と表情が組み合わさる事で、極上のホラー×エロスの漫画へと仕上がっている。
例えば1本目の「帰り道にて」。
深夜誰もいない路上に佇む制服姿の女の子。
先へ行ったはずがいつの間にか背後に回られている。
もうこの時点で彼女が人外である事は明らかであり、これがリアルで我が身に起こった事なら、きっと涙目でゲロ吐きながら走って逃げ出すだろうと想像する。
が、次の瞬間少女は男の手を掴んで自分の胸へと押し当てる。
「ちょっと”休憩”してかないですか？ 私の家この近くなんですっフフフッ」
ここで関心は彼女の正体から彼女の肉体へと移り、その後のエッチな展開に期待する。
ホラーとエロスって相性いいんだなぁとあらためて思わされたコミックです。
個人的なオススメは「最終電車」。
サラリーマン3人が乗った最終電車に女子校生の姿。
1人がその女子校生をナンパしたところ、それに応えるような態度を見せた事から暴走。
最初は止めていた他の2人も加わって3人で女子校生とヤリまくる……って流れだが、
「あ～スッキリした」
で終わるわけがなく、極上の快楽を得た3人は相応の目に遭うという。
そのラストを知った上で自分ならどうするか考えるんですよ。
めっちゃ悩みますｗ
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